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倭姫命巡幸 16 笠縫邑 参の巻 [倭姫命御巡幸]

倭姫命巡幸 16 笠縫邑 参の巻 「小夫天神社」「笠山荒神社」「飛鳥坐神社」

 

順番がぐちゃぐちゃになっておりますが、この日は2017年3月11日。

あの日から6年目なのですね。

そんな日に出掛けるなんて・・・

年月が経てば、、、なのかな

 

さて、この夜も車を走らせ奈良までやって来た。

最近はこの針TRSで朝を迎えているが、高速道路ではない名阪国道。

夜も騒がしいお車が押し寄せて来られるのですが、眠さが勝り朝まで爆睡。

寝る子は育つと言いますしね

 

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ここは奈良市針の「道の駅 針TRS」

最初、何かの略かなと考えましたが、針テラスと読むらしい。

『ままんじゃん!』

だが、そんな単純な略じゃなかったみたい

 

調べてみると Tea Time Resort Station の頭文字をとって TRS 、

そんでもってアルファベットでも数字でも無理矢理日本語にしたがる日本人の想像力。

平和だなと感じるひとときでもありますね(笑)

 

えっ?。。。。。。。。。ちょっと待って。。。。。。。。。。

 

「T」が1つ多くない? 

 

「テラス」じゃなく「テトリス」が正解じゃないの? 

そんな 針 T・R・S に深夜1時半に到着。
助手席側シートを急いで寝床に整え、5時間ほどの仮眠をし7時前に出発です


笠縫邑比定地めぐりも今回が最終回で3か所に訪れます。最初はこの針T・R・Sから近い小夫天神社へ


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針より桜井市へと抜けられる県道38号線で15分程走り、小夫 (おおぶ) という集落に天神社があり、笠縫邑の比定地とされている。この天神社は笠縫邑比定地だけでなく、泊瀬斎宮伝承地ともされている。この時代の歴史好きな者しか訪れそうもない神社と思われますが、参道入口には立派な石碑が建てられていた


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ここから真っ直ぐと伸びる参道を上がって行くと鳥居があり、その先に神社が見えてくる


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笠縫邑比定地 6


寺社名 小夫天神社 (おおぶてんじんじゃ)
ご祭神 主祭神:天照皇大神 (あまてらすすめらおおみかみ)、天兒屋根命 (あめのこやねのみこと)、
        菅原道真 (すがわらみちざね)
    相祭神:大来皇女命 (おおくのひめのみこと)、品陀別命 (ほんだわけのみこと)[応神天皇]
創 建 第10代崇神天皇の時代
所在地 奈良県桜井市大字小夫字神前田3147
駐車場 なし。神社階段下のスペースある場所に停めました


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社伝として石碑があり、記された内容をまとめると、、、


前回までも書いておりますが、第10代崇神天皇の時代に天照大御神を皇居内から外部に遷した最初の遷宮地である笠縫邑(かさぬいむら)を創る。その笠縫邑と比定される1つがこの小夫天神社。
アマテラスオオミカミを漢字にするとかなり多く書かれている。
私がいつも記している「天照大御神」が正式かどうかはわからないが、他にも「天照大神」「天照太御神」「天照太神」があり、読み方は違えどもアマテラスオオミカミと同じ神である「天照皇大神 (あまてらすすめのおおかみ)」「照坐皇大御神 (あまてらしますすめのおおみかみ)」もあるんです


笠縫邑は比定地でしかわかっていないため、こちらが本当かどうか不明。
また、第40代天武天皇によって斎宮制度が確立され、天皇で未婚の皇女を選び伊勢で天照大御神の巫女として生涯を神と共に捧げたと伝わる斎王。
実は天武天皇以前の斎王とされる者達は記紀でしか書かれておらず、倭姫命を含め本当に存在したのかどうかはわかっていない。だが斎王制度が確立されてからは記紀以外でも歴史書に残されているため、本当の斎王は天武天皇が斎王として選んだ皇女の大来皇女命(おおくのひめのみこと)が実在する斎王ともされている


天武天皇とは第38代天智天皇の弟で、当初は皇太子とされていたが天智天皇崩御後、家臣達は皇子である大友皇子へ皇位を継承しようとする。それに反発(ほぼ謀反)し天武天皇が大友皇子を討ち皇位を勝ち取った。これが歴史の授業でも勉強した壬申の乱(じんしんのらん)なのです。
天智天皇は近江京が都だったが、天武天皇によって飛鳥浄御原宮(あすかのきよみはらのみや:現在の明日香村飛鳥、若しくは岡周辺とされている)へと都を遷すが謀反によって奪った皇位であったため、民や豪族の信頼も低かった。その時に天武天皇は天照大御神の力を利用(言葉が悪いですけど)するために斎王制度を作ったとされている。天照大御神の威光はかなり強かったんだと裏付けられる 


斎王が奈良(飛鳥)を発し最初の頓宮が泊瀬(初瀬:はせ)、その泊瀬がここ小夫だったと伝承されている。
でも疑問が生じる。
それは奈良(飛鳥)から伊勢へと向かうなら三輪山の南山麓を通るのが近道なのだが、ここ小夫を通るとなるとかなり遠回りの気がするんです。仮に当時は天災等によって三輪山南側の道が通れなかったのならばあり得るのかもしれませんが、かなり難しいかもしれません


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上写真左側に朱塗りの社殿が見えますが、こちらは斎王神社で豊鍬入姫命と倭姫命をご祭神として祀られていました(写真を撮ったつもりだったのですが、本殿含め記録が残っていませんでした)。悲しい・・・


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境内裏手には奈良県では2番目に古い巨木の欅。第23代顕宗天皇(けんぞうてんのう)の御代に植えられたと説明書きに記されていて、樹齢は1500年。幹回りは11mもあるとの事。確かに大きく写真を撮るにも大変です。
顕宗天皇と第24代仁賢天皇の継承は疑問があるのですが、ここに書くと文が長くなってしまうため後日いたしますね


小夫天神社を後にして次の笠縫邑比定地とされている笠山荒神社へ。
赤く塗った〇印が小夫天神社で、途中で右へ入る細い道を進むと10分程度で到着する


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こちらが笠山荒神社の入口 


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駐車場があるのは裏参道らしく、蕎麦屋の看板が気になってこちらの山門前に到着


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ご老人が植物の手入れをされていて挨拶して追い抜くと「お待ちなさい」と声を掛けて来た。
最初、何かあるのかな?と考えていたが、ご老人は植物の手入れを済ませて私を先導し、そのまま社務所の中に入って行かれた。神職だったみたい。
どこから来たのかといった質問を受け、神奈川から笠縫邑伝承地を訪ねて来た旨を説明すると、朝から当神社に来てくれたお礼として氏子より納された御酒を頂く。奉納された瓶入りのお酒。いわゆるワンカップですけど、神社より逆に頂くことなんて今まで無かったような・・・有難く頂戴し返礼、、、違う違う、参拝です(汗)


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笠縫邑 7


寺社名 笠山荒神社 (かさやまこうじんじゃ) 別名:笠山三宝荒神社 (かさやまそんぽうこうじんじゃ)
ご祭神 土祖神 (つちのみおやのかみ)、奥津日子神 (おきつひこのかみ)、奥津比賣神 (おきつひめのかみ)
創 建 不明
所在地 奈良県桜井市大字笠2415
駐車場 表・裏参道に駐車スペースあり


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別名の笠山三宝荒神社にある「三宝」とは、「仏」「法」「僧」を指し、三輪山山麓にある社寺を守る神として鎮座されたと思われるが、由緒書きの一部には3000年前に・・・とある。
3000年前だと仏教も伝来していないので何とも言い難いですが、あくまでも由緒書きと言うことにしますかね


荒神信仰は西日本で多く、関東では馴染みが薄いが竈(かまど)の神として今でも信仰を残している。
だが古い家ではどこでも竈があって、師走に竈の煤を取り除く大掃除をするのは、荒神さま怒らせないためにしているそうですよ


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灯篭が続く参道の坂を下っていくと幾つもの鳥居がある。
こちらが本来の表参道らしい


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周囲には閼伽井不動(あかいふどう)が祀られている。
閼伽井不動前にある閼伽井池で遣唐使から帰った空海がこの笠山に立ち寄り21日間修行をした後に高野山を開くが、幾度か災害等に合い再び笠山へ来て不動明王を寄進。その際に荒神を高野山に勧請し無事開山したと伝わっている。空海が寄進した不動明王を閼伽井不動として今でも祀られているそうです


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この閼伽井不動から少し下った所に倭姫命を祀る祠があるそうですが、この時は見逃してしまいました


笠山荒神社参道前にある天満神社にも立ち寄る


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境内には由緒書き等が無く創建含め不明ですが、上の拝殿の後ろには朱塗りの本殿があり、神社名からして菅原道真が祀られていると考えられます。
また、本殿手前には皇大神社も祀られていて、ここでも天照大御神にお会いできました


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天満神社より谷を下っていくと竹林寺がありました


本堂がぽつんとあって重要文化財指定されている薬師如来立像が祀られているそうですが、周囲には誰もおらず拝観は不可みたい。
調べてみると4月8日、8月14日、9月8日に御開帳されるそうです


竹林寺はそもそも笠寺と呼ばれ、閼伽井の池にて修行した空海によって創建されたとも伝わっている。
当時は神社と寺院が習合していたが明治時代入って執行された神仏分離によって切り離されてしまったそうです


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ここから笠山荒神社参道の階段を上って戻るのは疲れてしまいましたが、別に入口があって竹林寺や閼伽井不動、天満神社まで車で来ることが出来そうですよ


この次は笠縫邑比定地とされる最後の地へと向かうのですが、三輪山を周辺の地を「神奈備 (かむなび、かんなび)」と呼ぶ。また、似たように山や自然を神とする事を指すとも言われている


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神奈備とは「神が居る地」「神が鎮座する山や杜」「自然をご神体とする地」をし、万葉集でも読まれている


私が住む「神奈川」とも何か縁があるのでは?と調べてみましたが、神奈川の語源は「上無川」から来ているそうで、神奈備に似た字にしたのは、多分神のご加護をと思って付けられたのではと考え、神奈川と神奈備、何か縁があると思うんですがどうなんでしょうかね。
※あくまでも個人の意見です


また、ここまでレポを読まれていると皆さんは私が宗教活動に目覚めたと思われそうですが、それは全くございませんのでご心配なく(笑)


それでは最後の笠縫邑比定地レポをお伝えします


笠縫邑 8 飛鳥坐神社


今まで三輪山周辺と田原本周辺でしたが最後は飛鳥の地


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寺社名 飛鳥坐神社 (あすかにいますじんじゃ)
ご祭神 八重事代主命  (やえことしろぬしのみこと)、高皇産霊命 (かたみむすびのみこと)、
    飛鳥神奈備三日女神 (あすかのかんなびみひめのかみ)、大物主神 (おおものぬしのみこと)
創 建 不明
所在地 奈良県明日香村大字飛鳥字神奈備708
駐車場 あり(参拝者無料)


飛鳥資料館の先にある交差点を左折すると前方に赤色を灯す信号がある。
道幅が狭いために路線バス等運行を補助する行き違い用信号なのだが、異様に待たされるので注意が必要。
赤信号の長さは4分だそうで、カップラーメンが食べる事が可能かな(笑)


信号が青になり左手に飛鳥坐神社へ到着


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周囲には飛鳥大仏で有名な飛鳥寺や、奈良県立万葉文化館がある地。
創建は由緒書きにも記されていないが829年に神奈備山より遷座されたとあるが、神奈備山は何処かと調べるとこれまた不明で、興味を持たれている方のHPを見させていただくと明日香村祝戸にある「ミハ山」ではないかと囁かれている


標高200m程の小さな山で飛鳥坐神社より2km南に位置する


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下は2014年2月9日に訪れた石舞台古墳で後方の山々がミハ山


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ミハ山と聞いて三輪山を思い浮かべてしまうのはどうしてか?
もしかしてミワ山は2つあったのだろうか・・・これを調べるのも面白いかも、、、また新しいフィールドワークが生まれそうな予感が。。。(笑)


さてさて、飛鳥坐神社へ戻ります


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飛鳥には性器を神として祀る信仰が多く、男女の形をなした磐がこの境内に多い。
飛鳥坐神社では「おんだ祭」という奇祭が毎年2月に行われている。
性器をご神体とした奇祭は三河の田県祭をはじめ西日本の地域で行われているそうですが、この飛鳥坐神社では五穀豊穣と夫婦和合の秘事として天狗とお多福にて演じられる。また、天狗たちは青竹を持ち出して参拝者の尻を叩いているんだとか。。。意味があるのかわからないげど、夫婦円満、子宝祈願をこめて昔からこの奇祭を続けているのでしょう


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社殿は2001年に老朽化のため、吉野郡川上村の丹生川上神社上社より移築された


境内には摂社や末社が多く、一番奥には「奥の社」がある


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建物の中に神明造りの社があり、天照皇大神と豊受大神が祀られている


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社の奥にはご立派な御皇産霊神(たかみむすびのかみ)の大石が鎮座している。
御皇産霊神は男性神で神皇産霊神は女性神とされる。
普通なら対で祀られるのだが、こちらでは男性神だけ。
もしかすると天照大御神と豊受大御神を女性神としたならば、男性神を近くに鎮座させ、人間界でも神の世界でも男女が等しく存在し、次の世へ永遠と続く事を意味して祀られているのかもしれませんね


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yamatonosuke

針インターは三重方面に行ったときには必ず休憩する場所です。
駐車場も大きくて奈良で1番のサービスエリアだと思います。
by yamatonosuke (2017-04-24 01:46) 

mimimomo

おはようございます^^
針ってそのままハリって読むのかな・・・
by mimimomo (2017-04-24 07:22) 

わけん

yamatonosukeさん
針TRSは本当に大きい施設ですよね。
高速道路のSAを兼ねた道の駅としても最大級なのでは?
by わけん (2017-04-25 06:26) 

わけん

mimimomoさん
おはようございます。
針はそのままハリと読みます。
トゲトゲしい地名ではありますが、長閑で良い町でしたよ。
by わけん (2017-04-25 06:29) 

mimimomo

おはようございます^^
「名は体を現わさない」地名だったのですね^^
by mimimomo (2017-04-25 07:52) 

kuwachan

お寺、古墳だけでなく神社もたくさん点在しているのですね。
やはり奈良は歴史の違いを感じます。
by kuwachan (2017-04-25 09:05) 

kohtyan

たいへん詳しい記事、興味深く拝見しました。
私も、機会があれば訪ねて見たいものです。
by kohtyan (2017-04-26 10:47) 

わけん

mimimomoさん
さようでございます。
金ヶ崎(かねがさき)、今市(いまいち)、大歩危(おおぼけ)と書いても
至って普通の町でございまする(笑)
by わけん (2017-04-27 06:39) 

わけん

kuwachanさん
奈良は寺社も多くありますが、遺跡もたくさんあり、
歴史の厚みがあって楽しい地です。
by わけん (2017-04-27 06:42) 

わけん

kohtyanさん
ありがとうございます。
殆どがマイナーな神社ですが、
近くを通られて思い出したら立ち寄ってみて下さい。
by わけん (2017-04-27 06:45) 

mimimomo

おはようございます^^
今日は雨です。こう言う日は閉じこもり・・・主婦業だけです。つまんないなぁ~
by mimimomo (2017-04-27 07:52) 

わけん

mimimomoさん
東京の会社に着きましたが、雨はあがる気配です。
風が強い雨は勘弁ですが、今日の雨は嫌いでもありません。
閉じこもりでもポジティブに過ごしましょう!
by わけん (2017-04-27 08:26) 

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